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パケットフィルタ

[更新: 2014年2月14日]

「パケットフィルタ」機能についての全般的な説明のページです。

1. 概要

サーバに搭載される仮想NICに着信するパケットを、指定した条件(TCPやUDPなどのプロトコル、送信元ネットワーク、宛先ポートなど)でフィルタリングする機能です。
サーバ内のファイアウォールなどの設定によらず、クラウドコントロールパネル上で簡単にパケット制限を行うことができます。

対応プロトコル

パケットフィルタ機能では以下のプロトコルに対応しています。

プロトコル
指定可能な項目
TCP 送信元ネットワーク, 送信元ポート, 宛先ポート
UDP 送信元ネットワーク, 送信元ポート, 宛先ポート
ICMP 送信元ネットワーク
fragment 送信元ネットワーク
IP 送信元ネットワーク

プロトコルの詳細、指定方法は以下のとおりです。

  • ● 送信元ネットワーク
    [ネットワークアドレス]/[マスク長]の記法により設定します(例: 192.168.10.0/24)。
    「/」以降のマスク長部分を省略することで単一のIPアドレスの指定も可能です(例: 192.168.10.1)。
  • ● 送信元ポート, 宛先ポート
    [開始ポート]-[終了ポート]の記法により設定します(例: 1024-2048)。
    設定可能なポート番号は1~65535となります。単一のポート番号での指定も可能です。
    1つのルールにおいて、送信元ポート、もしくは宛先ポートのいずれかのみを範囲指定できます(送信元ポートと宛先ポートの両方を範囲指定することはできません)。
  • ● fragment
    fragment(分割)されたIPパケットの2パケット目以降にマッチします。
    1パケット目はTCPまたはUDPで指定したポート番号でのマッチが可能です。
  • ● ネットワーク・ポート入力欄を空欄にした場合の動作
    ネットワーク・ポート入力欄を空欄で設定した場合は「ANY」(全てマッチ)として処理されます。
  • ● ルール数の上限
    1つのパケットフィルタあたり最大30個までルールを追加できます。
    パケットフィルタの作成数には上限はありません。

ルールの評価

パケットフィルタ内で設定されたルールは上から順に評価され、条件にマッチしたパケットに対して「アクション」で設定した動作(Allow/Deny)が行われます。
いずれの条件にもマッチしなかったパケットはAllow動作となり、NICに着信します。
いずれの条件にもマッチしなかったパケットを全て拒否する場合は、以下のように「送信元ネットワーク」を空欄、「アクション」で「Deny」を選択したルールをルールリスト末尾に追加します。

packetfilter01

※詳しい設定手順は「2. 設定手順」を参照ください。

利用料金

パケットフィルタは無料でご利用いただけます。

2. 設定手順

パケットフィルタ機能は
・パケットフィルタの作成
・作成したパケットフィルタへのルール設定
・設定済みパケットフィルタのNICへの適用
の手順により設定を行います。

パケットフィルタの作成・ルール設定

左側のサイドメニューで「パケットフィルタ」をクリックすると、作成済みのパケットフィルタ一覧画面が表示されます。新規に作成する場合は「追加」ボタンをクリックします。

packetfilter02

任意でパケットフィルタの名前と説明を記入し、右下の「作成」ボタンをクリックします。すでに作成済みのパケットフィルタがある場合、「パケットフィルタ選択」ポップアップメニューで選択することにより、同じフィルタ設定のものを作成することができます。

packetfilter03

パケットフィルタ一覧画面に戻ると今回作成したパケットフィルタが表示されます。リスト内の任意のパケットフィルタをダブルクリックすることでルール設定画面が表示されます。ルールの追加は右下の「追加」画面より行います。

packetfilter04

ルール追加ダイアログボックスが表示されるので、プロトコルや送信ネットワーク、マッチした場合のアクションを設定します。

packetfilter05

必要に応じ、同様の操作でルールを追加します。追加したルールはルールリストの下に追加されていきます。設定が完了したら右上の「反映」ボタンをクリックします。

packetfilter06

追加したルールはリスト画面右側のアイコンでそれぞれ以下の操作を行うことができます。

アイコン
説明
編集アイコン
ルール追加時と同様の画面が表示され、ルールを編集することができます
行移動アイコン
ドラッグしながら移動させることでルールの順番を変更することができます
削除アイコン
ルールを削除します

また、「情報」タブをクリックすることでパケットフィルタの情報確認ができます。「編集」ボタンをクリックすると作成時に指定した名前や説明の編集が行えます。

packetfilter07

NICへのパケットフィルタ設定

パケットフィルタを適用したいサーバの詳細画面を開き、「NIC」タブをクリックします。サーバに取り付けられている仮想NICのリスト画面が表示されるので、パケットフィルタを適用したいNICの右側の「▼」アイコンをクリックし、表示されたポップアップメニューより「パケットフィルタを編集」をクリックします。

packetfilter08

パケットフィルタ選択画面が表示されるので、NICに適用したいパケットフィルタをポップアップメニューから選択し、「更新」ボタンをクリックます。

packetfilter09

NICリスト画面の「パケットフィルタ」カラムに、設定したパケットフィルタ名が表示されていることを確認します。

packetfilter10

※設定したパケットフィルタを解除したい場合は、パケットフィルタ選択画面で未設定状態(一番上の「–」)を選択し、「更新」ボタンをクリックします。

3. 設定例

よく使用される設定を例に、パケットフィルタ機能の設定方法を説明します。

特定のIPアドレスからの着信を全て拒否する

特定のIPアドレスからの着信を、プロトコルやポート番号によらず、全て拒否する設定です。
指定した拒否対象IPアドレス以外からの着信は許可されます。

 

■ 例: 203.0.113.0/24ネットワークからの接続を全て拒否

packetfilter11

特定のポート宛の通信のアクセスを制限する

SSHの接続元をお客様組織のネットワークなど安全な場所のみに限定し、その他のネットワークからの接続を拒否する設定です。
SSH以外のポートへの接続は全て許可されます。

 

■ 例: 198.51.100.0/24ネットワークからのみSSH接続を許可

packetfilter12

必要ポートのみ開放し、他の不必要なポート宛の着信は全て拒否する

以下は
・全ての送信元からの80番ポート(HTTP)への接続を許可
・SSHは198.51.100.0/24ネットワークからのみ許可
・NTPサーバntp1.sakura.ad.jp(210.188.224.14)からのレスポンスを許可
・サーバ発通信の戻りパケット(TCP/UDP 32,768~61,000番ポートに着信)を許可
・全てのICMPパケットの着信を許可
・全てのfragmentパケットの着信を許可
・上記ルールに適合しなかったパケットを全て拒否
の設定となります。

※パケットフィルタ機能はステートレス動作のため、最後に全て拒否のルールを設定する場合、サーバ発の通信の戻りパケットを適切に許可する設定が必要です。

packetfilter13

戻りパケットのポート番号の範囲は、Linuxの場合以下のコマンドで確認可能です。

$ sysctl net.ipv4.ip_local_port_range
net.ipv4.ip_local_port_range = 32768    61000

なお、この範囲を狭めるように設定変更することで、よりセキュアなルールにすることができます。

4. プリセット機能を利用した設定例

よく使用される設定についてプリセットとしてご用意しています。

[パケットフィルタ追加]画面で、「ルールのコピー元」より[プリセットから選択]のボタンをクリックすることで、プリセットのパケットフィルタがドロップダウンメニューから選択可能になります。
WS000638

現在は以下が選択可能です。

1.SSHのアクセス制限

SSH_Source_NetworkにSSHを許可するIPアドレス(CIDR表記対応)を入力することで、SSHのアクセス元を制限することができます。
WS000520

2.特定IPアドレスからの接続拒否

Deny_Source_Networkに特定のIPアドレス(CIDR表記対応)を入力することで、そのネットワークからの通信をすべて接続拒否することができます。
WS000523

3.不要ポートのフィルタ(Linux用)

インターネット上で主に用いられるポート以外の接続を拒否するためのフィルタです。SSH_Source_NetworkとNTP_Source_Networkに入力することで対象IPアドレス(CIDR表記対応)に限定することができます。
WS000522

5. 注意事項

・ルール設定を変更した場合、該当のパケットフィルタを設定しているNICへのフィルタ設定もすぐに反映されます。
・バージョン3.1以降のコントロールパネルで対応しています。以前のバージョンでは一部機能が使用できません。
・Ver1.3以上のホストで動作しているサーバに適用可能です。
・Ver1.2以前のバージョンのホストで動作しているサーバでは、一部機能が使用できません。
・Ver1.2以前のバージョンのホストで動作しているサーバの場合は、サーバ停止→起動操作を行うことで、Ver1.3以上のホストで動作します。
・現在IPv6には対応していません(今後対応を予定しています)。

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