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おしらせ 新機能

さくらのクラウド、virtio対応につきまして

これまで「さくらのクラウド」ではディスクの接続方式として完全仮想化によるIDE デバイスをご利用いただいておりましたが、本日よりIDEに加えて準仮想化によるvirtioでのご利用が可能となりました。
 
※ 使用されるOSによってはドライバを別途インストールする必要がございます。
 
IDE ではデバイスの仕様上ディスクに対して同時に複数の I/O を発行することができませんでしたが、virtioではそれが可能になります。
 
virtioを利用することにより、具体的に性能の向上が確認できるケースとしては、ランダムリードがあげられます。
 
ディスクからの読み込みはシーク待ちおよび回転待ちが発生し応答までに数ミリ秒の時間がかかります。シーク時間はシーク範囲によって異なりますが、仮に 5ms とした場合、並列でI/Oを出せない IDE では 200 IOPS が限界となります。
 
virtio の場合は並列でI/Oを出すことができるため、ストレージの混雑状況にも依存しますが、並列度に応じて性能が向上します。
 
以下は複数スレッドでのランダムリードの比較結果です。

 

※ 混雑状況によっては、こちらの数値とならない場合がございます。

 

[virtioの対応方法について]

新しくサーバを作成される場合は、サーバ作成時に「接続タイプ」の項目で「virtio」を選択してください。

 
ディスクから作成する場合は、ディスク作成時の「接続タイプ」の項目で、接続タイプを「virtio」に選択してください。
 

 
 既に作成したサーバを「virtio」に対応させるためには、一度サーバを停止していただきディスクを取り外していただき、その後ディスクの「編集」画面で「接続タイプ」
を「virtio」を選択してください。